AVANI
天蚕、野蚕、ワイルド シルク、草木染めのショール、ストール、マフラー 
 

ソーラー(太陽光)システムの導入
AVANIが活動を開始した1996年、インド・ウッタランチャル州の山岳部には、政府が供給する電気が来ていませんでした。村の人々は、灯油ランプを使い、いつも煙たく薄暗い部屋の中で生活をしていたのです。

「太陽は誰にでも平等に降り注ぐ」
そんな想いでAVANIは、村の人々にソーラーシステムの導入を進めました。もちろん当初は村の人々には受け入れられませんでしたが、10年が経過した現在、山岳部に位置する5つの村(1,700世帯)が太陽光システム(発電量40w)を導入し、一日に約8時間、電気を利用することが可能になったのです。

 
 


村に初めての電気が来た!
AVANIがスタートした当時、トリプゥラデヴィの村には電気が通っていませんでした。人々は暗くなると灯油ランプを使っていましたが、部屋は薄暗く、灯油の臭いと煙が立ちこめていました。

ラシュミとラジュニッシュは毎日歩いて片道2時間かかるこの村を訪れ、太陽光システムの導入を勧めました。無限に降り注ぐ太陽を利用したシステムを各家に設置すれば、電気が一日8時間使えること、灯油ランプの煙に悩まされなくてよいこと、いつの日か政府が電気をこの村に引いたとしても停電があったり盗電の問題がでてくること、そしてシステムを導入するにあたって初期費用はかかるものの、それは定期的に灯油を買い続ける金額を考えれば、決して高くはないことを伝えました。

根気強く村人たちと向き合い、討論が続いた末、村人は太陽光システムを設置することを受け入れてくれました。初めて村を訪れてから3年の月日が経過していました。

 



村に設置された
ソーラーパネル


 


太陽光システムは瞬く間に村から村へと伝わり、現在では約1,700世帯がシステムを利用しています。 太陽光システムは、各家庭で全額を支払わなくてはなりませんが、一括購入が難しい家庭には分割払いが適応されます。AVANIでは、村人が太陽光システムを購入するごとに、彼らが支払った同等の額を村の貯蓄に振り込みます。この貯蓄は村に住む太陽光システム技師への給料や、システムのメンテナンス代に活用されています。

多くの人々の生活を変えた、ソーラーシステム。車の入らない山岳部には、AVANIのスタッフが片道4時間かけてパネルを担いで運びました。そんなAVANIの想いが今、多くの人々に受け入れられ、システムを導入する家庭が増えていっているのです。


松の木気化発電機
貯水タンク

 

村の人々